こんにちは、東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム、婚活アドバイザー立花です。
結婚相談所では、ちょっと話題にしにくいセンシティブなお話がいくつかあります。『性的なこと』『健康状態』などもここに含まれるのですが、今日の話題は『宗教』についてです。
※2022年現在は、個人情報・多様性の観点から、プロフィール上に宗教欄自体を削除している結婚相談所の連盟もございます。
宗教欄への記載は「新興宗教を信仰されている方」が対象と考えていいです
たまに、プロフィールを見ていると、『宗教あり:仏教』『宗教あり:浄土真宗』とご丁寧に書いている方もいらっしゃいますが、結婚相談所のプロフィールの宗教欄は、そこまで書く必要はありません。
例えば、私は父親が亡くなった時に、自分の家は曹洞宗だということも知りました。お墓参りもしますし、私自身も曹洞宗といえばそうなのでしょう。だからといって、私が結婚相談所で婚活したとして、プロフィールの宗教欄に曹洞宗と書くかというと・・・書きません。
自分がその信者であるという自覚もありませんし、「家がたまたまそうだったからそうしてる」というだけです。日本人と仏教は、私のような距離感の方が多いと思います。
結婚相談所の宗教の項目について、プロフィールを見る側が知りたいのは、新興宗教を信仰されている方なのかどうか、です。この場合の新興宗教というのは、結婚相談所で婚活アドバイザーをしていて目にしてきたのは、創価学会・立正佼成会・幸福の科学・統一教会・法の華・サイエントロジー・モルモン教・エホバの証人などでした。
分かりやすく言うと、キリスト教系と仏教以外は記載した方がいいかもしれません。ヒンズー教やイスラム教も食べ物の制限があるので、プロフィールに記載されていると、見る側は助かります。あくまでも「プロフィールを見る側」は、です。
新興宗教を信仰されてる方は結婚相談所の婚活は不利なのか
宗教を信仰していない方にとっては、新興宗教に対してこんなイメージを持っている方が多いです。
- 自分や身内も勧誘されて、入会・入信させられてしまうのではないのか
- 信仰心がない方からしてみたら、宗教自体がなんだかよくわからず、新興宗教=カルトっぽいイメージがあり、こわい・あやしい・面倒なことがあるのではないのか、どんな活動をしているのかわからないので不安
- お布施があるからお金がかかりそう、余計な出費があるのは結婚生活に負担
- 子供の就職や縁談に不利になる可能性があるのではないか
- 身内の反対
具体的にあげるとこのような心配をしています。特に50代以上の方は、地下鉄サリン事件など、新興宗教が関わる事件を数多く目にしてきた世代でもあるので、先入観を持たれやすいのも事実です。婚活において、宗教がどれだけ相手の気持ちにブレーキをかけてしまうことなのかの想像力はちゃんと持っておきたいです。宗教欄に宗教名を書くだけでは、誤解をされやすいということも頭にいただければ幸いです。
私が過去に出会った『宗教あり』の婚活男女の方の中には、「親が創価学会なので、自分も自然とそうなった」というような方もおられるものの、具体的な活動をしていなかったりと、信仰の深さも人それぞれだと感じました。どれくらい信心されているのかも、婚活相手にとっては気になるところです。
同じ宗教同士でお見合いしたからといっても上手くいくわけではない
「同じ宗教の人同士で婚活してお見合いしたらいいのでは?」私も、そう考えていた時期もありました。しかしながら、実際お見合いをしていただくと、お見合い相手の信心深さの違いを感じてしまって、合わないと感じてしまいお断り・・・というケースも多かったのです。
宗教が同じだからいいというものでもないと感じました。そういう人にとっては、信仰することを尊重して見守ってくれるパートナーが欲しいと思うのでしょう。
宗教信仰ありを隠して結婚相談所で婚活されている方も
結婚相談所では、『宗教』や『健康状態』については、現在は機微な個人情報に当たるので、婚活されるご本人が結婚相談所に言いたくない場合は、個人情報保護の観点から、言わなくてもよいということになっています。
ただし、ほとんどの場合、交際中に打ち明けて「知っていたら最初からお見合いしなかった!」とお相手から言われてしまい交際終了・・・となるケースが多いです。20代・30代の場合は特にそうです。
結婚相談所の婚活アドバイザーとしては、できれば知っておきたい事項ですので、できるだけ最初のカウンセリングでお知らせくださると幸いです。
50代・60代以上のシニア婚活では宗教にこだわりがない傾向があります
これが、中高年・熟年世代のシニア婚活となるとちょっと状況が変わってきます。
すでにお子さんが結婚されて家庭を持っていたり、身内の干渉がなくなる分、宗教に関しての考え方が柔軟になるというか、「自分が入信しないなら、別に構わない」というお気持ちの方も多くなります。
真剣交際(本交際)になる直前に、創価学会だと打ち明けて理解を得られた60歳女性のケース
ブライダルゼルムへご入会の手続きにいらっしゃった60歳女性から、「私、創価学会なんです。でもプロフィールには記載すると、お見合いがしにくくなるのも理解していますし、この年齢なのでお見合いチャンスを逃したくありません。なので伏せて婚活をしたいです。」こんなお話がありました。
実際の宗教活動について聞いてみると、創価学会というだけで特別な活動は何もされていないとのことでした。そして、交際相手と本交際に入る前に宗教についてお伝えして了承いただき、「自分やまわりに信仰を勧誘しないなら、気にしない。宗教が結婚生活に悪影響にならないならば」と、そのまま順調にお付き合いを重ね、ご成婚となりました。
中高年・熟年シニア世代の婚活中の方は、実際に信仰についても柔軟に考える方も多いです。世間体や身内への配慮を考える必要もなくなり、60代にもなると、“二人が良ければそれでいい”となるのかもしれません。
死別した元妻が宗教をしていた元統一教会65歳男性のケース
20年以上連れ添った妻が統一教会信者で、ご自身も入信。しかし死別後に、脱会された男性がいらっしゃいました。今は無宗教なのにもかかわらず、交際相手にそれを正直に伝えてしまった事例があります。
昨今、宗教関連のネガティブなニュースも多いので、交際相手はそれを聞いて、過去のことでもずいぶん動揺してしまいました。
結婚生活に全く影響はないという事で理解を得られましたが、このように過去のことでも、お見合いではこういったことが原因で交際終了になることもあります。
ご自身の婚活がうまくいかない理由を宗教のせいにせず考えてみることも大切
「宗教のせいでいつもお断りされる、婚活がうまくいかない」と感じながら婚活されている方も多数おられると思いますが、そう強く感じている方ほど、実はまったく宗教とは関係ない部分で原因で、お断りされてしまう方も多いです。宗教を理由にせず、ご自身の婚活がうまくいかない理由を考えてみることも大切です。
いかがでしたでしょうか
特定の宗教を信仰している方の結婚相談所での婚活事情についてお話させていただきました。ブライダルゼルムでは、中高年・熟年シニア世代のために婚活に有益なアドバイスを本ブログで発信しています。
結婚相談所で婚活をご検討中の方は、お気軽にカウンセリングへお越しください。最後までお読みくださり、ありがとうございます。