youtube 電話 お問い合わせ

【立花えりこ×中村うさぎ対談 Vol.1】シニア婚~高齢化社会の新たな需要

ブライダルゼルム代表の立花えりこが、女流作家・エッセイストの中村うさぎさんと、シニア婚のあんな事やこんな事について対談させていただきました。そちらの内容を連載でお届けいたしますので、一読いただけたら幸いです。

ブライダルゼルム代表:立花えりこ

シニア婚活ブームの火付け役!50代からの婚活を200組以上手がけたアドバイザー

女流作家・エッセイスト:中村うさぎ

現連載情報「うさぎとマツコの往復書簡」「中村うさぎの死ぬまでに伝えたい話

他人事ではないシニア世代

今日はシニアの婚活について聞きたいなぁと思ってて。私も63歳、シニアですから他人事じゃなくてね(笑)。シニア世代の婚活ってけっこう多いんですか?

そうですね、今すごく増えています。

そもそもシニア世代って、だいたい60代くらいから?

うちでは50代から、というふうにしてるんですけれども、今、60代以上の入会者がすごい増えてますね。

それは前のパートナーと死に別れてという感じですか? それとも離婚ですか?

死別の方もいらっしゃるんですけど、だいたい離婚と、あと初婚の方も多いんですよね。今まで一回も結婚経験がなくて。

ええーーっ!(驚愕)60歳で初婚?

多いですね。半々くらいですね。結婚歴ある方と初婚の割合って。

シニアの初婚率って男女比だとどういう感じですか?

本当に半々です。女性の初婚もけっこういらっしゃるし。

そうなんですか。60歳くらいまで結婚しないでやってけたんだったら、もう今さら結婚しなくてもいいじゃんとか思うけど、よくないのかな。老後が心配とかそういう理由?

女性はそういうのもありますね。経済的な不安があってとか、あと親が亡くなって本当に一人になっちゃって。

人に合わせて生活できるのかという不安

ふむ……60歳まで親と一緒だったんだ。

というのもありますね。あと、定年して仕事も一段落したりして、シニアライフを楽しみたいみたいな。

なるほど。仕事をリタイアすると一人で時間つぶすの大変になっちゃうのかな。

そうですね。まだ60代って元気じゃないですか、今。

うーん、私あんまり元気じゃない(苦笑)。

(笑)。まだまだ楽しみたい気持ちもやっぱりすごい強くて、一度は結婚経験してみたいという方もいらっしゃいますね。

でも不安じゃないのかな。今まで親としか暮らしてない、あるいはずっと一人暮らししてきた人たちってさ、他人と暮らすのがストレスじゃないですかね。20代とか30代半ばくらいまでだったらともかく、60歳まで独身続けてきたら自分のライフスタイルが固まってるでしょ?そこに突然他人が介入したら、ものすごい変わってくるわけじゃないですか。

そうですね。人に合わせて生活ができるのかは、やっぱり皆さん不安になるみたい。

ですよね。それをおしても結婚してみたい、というわけですか。

という方もいらっしゃいますね。

うーん、いまいちわかんないんだけど、その気持ち。死別して寂しくてというんだったらちょっとわかるんですよ。急に一人になるの不安じゃないですか。そうじゃなくて、50歳60歳まで一人でいた人もいるって聞くと、その人たちはこれからも一人で生きていけばいいじゃんって思っちゃうんだよね、どうしても。だから、その人たちにとって何が目的なんだろう、結婚って。

女性登録者の増加傾向ではあるものの

シニア婚に限らず、最近は女性の登録者の方が増えてきてて……景気が悪くなると女性って結婚したがるんですよね。

ああー、経済的不安か。

逆に男性は、景気悪いと結婚する気持ちも下がっちゃうっていうのはありますね。やっていけないんじゃないかって不安で。

ほお。いまだに男が働いて、女が食わしてもらうというスタイルなんだ。

うん。やっぱりバブルを経験してる世代だったりするので、シニア世代になると男の人のお金で生活というのが前提になる方が多いですけど、ただやっぱり経済的に自立してる女性が決まりやすいですね。

え、そうなんですか?

女性に経済力あれば男性の負担が少ないから。60代以上になると今後年収が上がるわけじゃないし、今ある資産と貯金でやりくりしてくようになるので。

あと年金か。

そうですね。だから女性もしっかり年金があったりとか、賃貸収入があったり、預貯金がちゃんとあってという方だと、男性もリスクが少ないから安心できるし、プレッシャーにもならないみたいですね。

じゃあシニア婚活の場合は、男性も女性に対して財産的なものを求めるのか。

自分が働けるうちは、できるだけアルバイトとか、どういう形でも、お小遣いとか自分で稼ぎますという女性はやっぱり印象がいいですね。

そりゃそうだよねえ。これ見て傷つく人もいるかもしれないけど、60歳過ぎて人に食わせてもらおうとかさ、どうなのって思っちゃう。まぁ、子どもいてね、子どもに食わしてもらいましょうというのはまだわかるけど。お金かけて育ててきてるから。でも、子どももいなくてさ、今まで親とか誰かの世話になってた人がさ、60歳過ぎて結婚するから食わしてください、というのは図々しい気がするんだよね。私もまあ結婚2回やったけど、1回目は20代後半で、2回目は40手前くらいかな。でもどっちも食わしてもらう気なんか皆無だったよね。

うん。

世代の違いなのかな。さっきほらバブルを経験した世代とおっしゃってたでしょ?私今年で63歳なんですけど、私の世代ってバブル経験したのは20代後半なんですよね。残念なことにお金持ちのおじさまとキャピキャピできる年でもなかった。むしろ、そろそろ結婚を考える年頃で、その当時は「DINK(ダブルインカムノーキッズ)」みたいなスタイルが流行ってたから、結婚しても共働きが当然。ダブルで収入があって子どもがいない、そういうのが一番自由にお金を使える消費者層だと言われてたんですよ。だからダブルインカムは当然だと思ってたんだけど、私らよりちょっと下の人たちは、たぶんバブル期に女子大生だったりまだ20代そこそこで男性からの需要がある時期だったろうから、結婚観が全然違うよね。そういう世代は今55歳くらいなのかな。

50代は特に、デートで割り勘にする男性とか速攻でアウトという感覚の方も多かったり。

けっ、50代にもなって何言ってるんだよ(笑)。50代になったら相手がたいてい年下だからこっちが払うんだよ。あ、そういう年上年下は最近の傾向でどうなんですか?

vol.2へ続く・・・・

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり20年。シニア世代の婚活を中心に、様々な情報を本ブログやYOUTUBEにて発信中。

昨今はシニア婚活有識者として、女性誌でのコラム執筆や、 『現代ビジネス』誌上における田原総一朗氏との対談、女流作家中村うさぎ氏との対談の他、様々なメディアで話題に(メディア取材履歴はこちら)。シニアの成婚実績は1,300組以上。

2024年10月には、書籍『ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい』を出版(Amazon販売ページこちら)。多岐に渡り活動中。

プロフィールページ

ねこかわ結婚相談所>ひとりよりふたりでいきたい

ねこかわ結婚相談所ひとりよりふたりでいきたい

立花えりこ著

シニア専門結婚相談所「ねこかわ結婚相談所」の猫川えり子が担当するシニア世代のお客様と織りなす、シニア婚活マンガ。お読みいただいた方がほっこり優しい気持ちになれる、そんな心温まる7つの婚活エピソードをご紹介しています。

amazon書籍販売ページ