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元妻・元夫の自死による死別経験がある方向けの婚活のポイント

こんにちは、東京・銀座で30年、結婚相談所ブライダルゼルム婚活アドバイザー立花です。

今回の記事はセンシティブな内容になっておりますので、予めご了承ください。

元妻・夫と病気や事故で死別された方以外に、『自死』が原因という方とお会いする機会も珍しくありません。また、「婚活相手の元妻(夫)の方は、自殺されたそうなんです…」と会員様からご相談いただくこともございます。

今回は、元妻・夫が自死された自殺遺族の方と、婚活相手が自死による死別をご経験された方向けの記事です。

自殺者数の推移

厚生労働省の人口動態統計による、自殺者数の長期的な推移をみると、2021年の自殺者数が2万830人。この数字を多いか少ないかと見るのは、人それぞれではあるものの、新型コロナウイルスの流行などが影響して、それまでは減少傾向ではあった自殺者数も、2019年と比べると661人増えた結果となりました。

特に2020年は、コロナ禍一色で、有名芸能人の自殺のニュースも目立った一年でしたね

自死による死別をご経験された方が婚活するタイミング

私がこれまでお会いしてきたお客様については、一概に時期的なことは言えない印象でした。一周忌を待たず婚活をされる方もいらっしゃれば、三回忌(死別して二年目)を終えたタイミングで、など、どういう形で死別されたかに関わらず、自死遺族となったご本人が「亡くなった伴侶を供養しつつ、新たなパートナーと幸せになりたい」とお気持ちを切り替えて、前に進む心境になれたタイミングです。一般的な常識や「こういうものだ」という決め込む必要もありません。

結婚相談所で婚活する上で、もっと他に大切なポイントが二点あります。具体的には、「結婚相談所や婚活相手に、自殺で死別したことを伝えた方が良いのか」「再婚後の住まいの問題」です。

結婚相談所には言うべきか

自死による死別を結婚相談所に伝えて婚活した方がいいのか?こちらについては、ご本人様のお気持ち次第で、必ず伝えないといけないということもありません。

私としては、どっちでも良いです。病死も事故死も自殺も、死別に変わりありません。伴侶を亡くして泣いたり苦しんだり様々な思いを乗り越えて、新たなパートナー探しをしたい気持ちは同じです。

婚活相手に打ち明けるべき?

こちらについても、『正直に話す』『隠し通す』と極端に分かれました。

ちなみに、私の父親が病死でなく自死してしまったとして、もし母が再婚した場合、正直に伝えるか?と母親に聞いたところ、「一生隠し通す。親戚の集まりや友人にもしっかり根回しして、墓まで持ってく。自殺に追い込んだなど、あらぬ想像をされたくない。相手に気を揉ませたりしたくないし、言う必要がないこと」と回答がありました。

では、『婚活相手に伝える』場合は、どんなタイミングで話すのが良いでしょうか?

① 真剣交際になる前

デートを重ね、お互いの相性もある程度分かってきたタイミングで、ここから真剣交際へ進み、結婚へむけてより踏み込んだお話をしていける関係性になる前にお話することをおすすめします。

死別をご経験された方の場合、会話の流れで、「死別してどれくらい?」「ご病気だったんですか?」などいった話題が自然と出る機会は絶対に出てきます。その際に、勇気のいることだとも思いますが、『避けて通れない話題』として、お伝えした方が良いように感じています。

② 結婚相談所を通して予め伝えてもらう

ご本人の口からお伝えいただくのが一番ですが、結婚相談所にお口添えをお願いすることも可能です。

女性にとってはどこで亡くなったかが重要

元妻が自死によって死別された遺族の男性様に対して、私がカウンセリングの際にお伺いするのは「ご自宅で亡くなったのか」ということです。

婚歴は関係なく、シニア世代の男性は、持ち家がある場合、そのままそこに新たなパートナーを迎え、生活される事が多いので、女性からしてみたら、元妻が自殺した家=事故物件で生活することは、当然抵抗があります。

ご自宅で自死…の場合は、転居を視野にいれた方が良いですし、そうでない場合は、自宅で亡くなったわけじゃないことを強調してお伝えした方が良いです。

ご自宅で元妻が心臓発作で急死した、など病死の場合とはやはり心象が違いますよね・・・

デリカシーのない男性の言葉に驚愕

元妻が自死されたという男性と交際されていた60代女性のケースをご紹介します。交際も順調に進み、男性のご自宅を拝見しに行かれたそうです。その際に、男性から「ここで首つりしたんだよね」と指さしながら言い放たれ、女性は興ざめ。転居することも経済的に厳しいということで、交際終了になってしまいました。さすがに配慮に欠ける失言だったとも思います…。

一方、元夫が自死したことによる死別女性の婚活については、新たなパートナーにとって、結婚生活に何か影響があるわけではないため、大きな障害もありません。

まとめ

実は、死別経験があり、ブライダルゼルムで成婚退会された会員様の中にも、自死で死別された方もいらっしゃいました。本ブログの成婚退会記事では、過去の結婚生活まで取り上げて詳細な体験談をあえてご紹介する必要もないですし、もし結婚相談所で婚活をご検討中の方は、気に病むことではないとお伝えしたいです。どうぞお気軽にカウンセリングへお越しください。

◇2024年1月公開のyoutubeお悩み相談でも取り上げています

こちらの記事でご紹介しました内容につきまして、50代男性様から同様のご相談をいただきましたので、YouTubeでも回答しています。

最後までお読みくださり、ありがとうございます。

立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり20年。シニア世代の婚活を中心に、様々な情報を本ブログやYOUTUBEにて発信中。

昨今はシニア婚活有識者として、女性誌でのコラム執筆や、 『現代ビジネス』誌上における田原総一朗氏との対談、女流作家中村うさぎ氏との対談の他、様々なメディアで話題に(メディア取材履歴はこちら)。シニアの成婚実績は1,300組以上。

2024年10月には、書籍『ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい』を出版(Amazon販売ページこちら)。多岐に渡り活動中。

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ねこかわ結婚相談所>ひとりよりふたりでいきたい

ねこかわ結婚相談所ひとりよりふたりでいきたい

立花えりこ著

シニア専門結婚相談所「ねこかわ結婚相談所」の猫川えり子が担当するシニア世代のお客様と織りなす、シニア婚活マンガ。お読みいただいた方がほっこり優しい気持ちになれる、そんな心温まる7つの婚活エピソードをご紹介しています。

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