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結婚しない子供よりも先に親が婚活をする事は正しい選択~気付かずに『毒親』になっているケース

こんにちは。東京・銀座の結婚相談所、ブライダルゼルム代表の立花です。

今回は、『独身の子供と同居している一人親の方』向けの記事です。

死別や離婚をご経験され、独身の娘・息子と生活している50代・60代の方の中にも、「子供が結婚したら、自分も再婚したい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。

しかしながら、この晩婚の時代、子供が結婚するのを待っていたら、ご自分自身も年を取り、不利なのではないか、その頃、自分はいくつになっているのか・・・という不安もある事でしょう。

また、親の存在が、子供の結婚の足枷になって、知らず知らずのうちに子供の婚期を邪魔する『毒親』になってしまっている・・・という事もあるのです。今回は私自身の経験を踏まえて、ぜひお子様と同居中のシニア世代の方に、「子供よりも先に婚活するべき」という事をお話していきます。

結婚適齢期の子供が実家暮らしだと起こる問題

今の50代・60代の女性が若い頃は、25歳過ぎれば「行き遅れ」「行かず後家」などといわれた時代でした。今は初婚の年齢も上がり、35歳過ぎて独身だとしても、別に珍しい・恥ずかしいということもありません。

20代から仕事のスキルを積み上げ、仕事もそれなりに評価され、責任ある立場になり、経済的にも独りで生きていけると自信を持つのもこの頃です。そんな時に、いくら親が「結婚、結婚」と言っても、かえってうっとうしく思われ、子供も「もうほっといて」という気分になってしまいます。

中でも、子供が実家暮らしの場合、このような問題が起こります。

①異性と距離感が縮まりにくい環境

一般的に、20代後半からアラフォー世代の結婚適齢期の人が、実家暮らしの場合、恋愛や結婚で不利になりやすいです。 独り暮らしをしている人と比べ、親が想像するよりずっと異性と仲良くなりにくい環境になるからです。

お互いに実家暮らしのカップルでしたら、良い大人になっても、中高生のようなお付き合いを余儀なくされてしまいます。付き合い始めのころ、デートの流れで「家に来る?」よりも「ホテルに行く?」は、とてもハードルが高い事です。2人でおうち時間を過ごせない=生活感のあるデートが出来ないのですから。

②実家の暮らしが理想的になる

男親でも、子供のために食事や洗濯などの家事をして、上げ膳据え膳状態のご家庭があります。結果として、甘やかされた子供は、実家暮らしが気楽で居心地が良くなります。

また、家賃や生活費が浮く分、自由に使えるお金が増えます。その分、趣味や好きな事で充実した生活ができる環境を作ってしまいます。

③「寂しい」と感じない

独り暮らしをしていると、ふと「寂しいな」と感じる場面が多々あります。反対に実家暮らしで、話し相手が当たり前のようにいる環境は、親子仲が特別良いわけではなくても、孤独を感じにくいものです。これは親にも子供にも言えることでもあります。

それまで結婚したいと思ったことがなかった人が、親の他界をきっかけに婚活を始めるようになるのも、独りにならないと分からない事があったからです。

独身の子供のために親が心がけたいこと

「私、毒親だったんだと思う」私が、母から言われた言葉です。

父が亡くなり、私はそれまで一人暮らししていた家を引き上げ、一時的に実家で暮らすようになりました。父が亡くなる直前のタイミングで、母が入院したという事もあり、葬儀などを一通り終えても、精神的にも体調的にも、まだ母を1人にできなかったからです。

父のために料理していた母は、私のために料理を作るし、掃除も「ついでに」としてくれたり、実家暮らしは、正直言って楽でした。私は、仕事と趣味・遊び中心の生活で、すっかり親に甘えてだらしない生活をするようになってしまいました。

約3年、そんな生活をして、母も時間と共に死別の傷も少しずつ癒え、私はまた独り暮らしをするようになりました。すぐに、当時お付き合いが始まるか始まらないかくらいの距離感だった夫と、急速に親しくなりました。

「私、毒親だったんだ」と母が感じたのは、私の家に遊びにきた際に、実家で一緒に生活していた時には、見えなかった娘の姿を見たからだそうです。たしかに、私は、実家で暮らしていた時は物が溢れ、掃除もろくにしなかったのに、今は自宅をできるだけ整えて、ミニマリスト気取りでインテリアを楽しんでいます。お料理もまめにしたり、お酒を飲みに出かける機会も減り、以前とは正反対の丁寧な暮らしを意識するようになっていました。

「自分が良かれと思ってやっていた事も、娘の人生にとって良い事ではなかった」母はこのように痛感したそうです。

自分自身が経験したからこそですが、よほど事情がない限りは、できるだけ子供を一人暮らしさせた方が良いです。どんなに仲が良い親子でも、子供が「結婚したい」気持ちになる機会を奪う環境を、知らず知らずのうちに作っているかもしれません。

それが難しい場合は、親が婚活して、再婚をきっかけに子供が自立しなければいけない環境を作るべきです。親も子供も「独りにしてはおけない」とお互いに遠慮したり、忖度する必要はありません。順番的に親は先に亡くなります。年をとって、どういった形でも、やがては子供のお世話に時がなる時がくるのですから。

子供と同居中のシニア世代の方も婚活している

今はいくつになっても婚活できる時代になりました。親として、娘や息子の結婚は心配な事ではありますが、先に自分の婚活という選択は、正しい事だと思います。良きパートナーに巡り合って、自分自身が幸せに暮らすことで、お子様も安心できるでしょうし、逆にホッとされるかもしれません。

親子で結婚相談所で婚活されて、親が先に成婚された例もあります。残された時間を考えると、頑張らなければいけないのは親の方ですね。

結婚相談所で婚活をご検討中の方は、お気軽にカウンセリングへお越しください。最後までお読みくださりありがとうございました。

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立花 えりこ(ブライダルゼルムアドバイザー)

㈱Bゼルム代表取締役。業界最年少で婚活アドバイザーとなり20年。シニア世代の婚活を中心に、様々な情報を本ブログやYOUTUBEにて発信中。

昨今はシニア婚活有識者として、女性誌でのコラム執筆や、 『現代ビジネス』誌上における田原総一朗氏との対談、女流作家中村うさぎ氏との対談の他、様々なメディアで話題に(メディア取材履歴はこちら)。シニアの成婚実績は1,300組以上。

2024年10月には、書籍『ねこかわ結婚相談所 ひとりよりふたりでいきたい』を出版(Amazon販売ページこちら)。多岐に渡り活動中。

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ねこかわ結婚相談所ひとりよりふたりでいきたい

立花えりこ著

シニア専門結婚相談所「ねこかわ結婚相談所」の猫川えり子が担当するシニア世代のお客様と織りなす、シニア婚活マンガ。お読みいただいた方がほっこり優しい気持ちになれる、そんな心温まる7つの婚活エピソードをご紹介しています。

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