こんにちは。東京・銀座で31年、結婚相談所ブライダルゼルム代表の立花です。
最近、カウンセリングの時に『入籍は別にしないでもいいから、パートナーが欲しい』と言われる女性のお客様が増えたような気がします。しかしながら、よくよくお話を進めていくと、事実婚についてきちんと理解ができていない方が多いようです。
事実婚というパートナーシップを選択できる女性には、『ある条件』があり、それがクリアされていない状態では、結婚相談所で事実婚のお相手探しは、おすすめできません。そして、事実婚を希望される女性には、『ある勘違い』をしているケースもあります。今回は、そちらについて解説していきますので、「当てはまっているかも」と思われた方は、婚活の目的を改めて考え直す機会になればと思いますので、最後までお付き合いください。
『事実婚』のお相手探しがむいていない女性はこんな方です
扶養される立場=男性に養ってもらわないと生活ができない女性です。
経済的に自立していない方にとって、結婚相談所で事実婚のお相手するのは、配偶者として遺産相続をする権利がないことは大きなデメリットです。事実婚の場合、どれほど長く夫婦で暮らしていたとしても相続権は一切ありません。
遺言を書いてもらえばいいんじゃない?
こちらもよく言われる事ですが、たしかに遺言書があれば相続は可能です。厳密には相続より贈与という意味合いになります。でも、男性が亡くなった際、男性側に親兄弟姉妹がいる場合、遺言書の内容によっては相続トラブルに発展することもあります。
その他に、配偶者控除や医療費控除・相続税などの税制上の控除を受けられません。生命保険の加入にも制約が出てきます。
つまり、事実婚の場合、妻として受けられる権利がないので、それがOKな女性でないと、事実婚はおすすめしません。
では、なぜ事実婚が良いと思われたのか、こちらは女性が勘違いや思い込みをしているケースが多く、「そういう理由なら、事実婚のお相手探しをしない方が良いです」とアドバイスしています。その理由をケース別に紹介していきます。
どうして『事実婚』が良いと思ったのか/女性が勘違いしているケース
①苗字が変わるのが面倒
日本では、結婚すると、女性の苗字が変わるので、面倒事が沢山あります。正直、免許証や銀行口座・クレジットカードなど、さまざまな名義変更の手続きは手間がかかるものです。自営業やフリーランスの方は、特にストレスなのではないでしょうか。
中高年・シニア世代となると特に、変化に対してなんとなく抵抗感やストレスを感じる女性も多いものです。「面倒くさい」という理由でしたら、それと同じくらい、事実婚関係の証明手続きも面倒な事と感じてしまうかもしれません。「必要な事」と割り切って1つ1つこなしていくしかありません。
②『妻』という立場を重く感じている
事実婚のイメージについて、パートナーと対等な立場。気楽だけれども、お互いを大切に思い合える相手と考えている方が多いのではないでしょうか。妻ではないので、男性の親族との煩わしい付き合いをせずに済むと考えていたり、男性の戸籍に入ることに抵抗を感じている方や『妻』という立場自体が重く感じている方も多いです。
③過去のトラウマ
離婚経験がある女性は、結婚という制度自体を信じていないご様子だったり、「また別れる事になったらどうしよう」再婚に慎重になります。事実婚の場合、嫌になったらすぐ関係を解消できるのが、大きなメリットでもあります。
④入籍までの準備の期間を事実婚と考えてしまっている
『猶予婚』という言葉を私は使っているのですが、将来的に入籍をする予定ならば、それは『婚約』と同じ意味と考えて良いです。結婚相談所を成婚退会して、半年~一年後に入籍と考えて、それを事実婚という言葉に置き換えているならば、それはただの結婚準備期間と考えて、婚約状態を楽しむべきです。
事実婚には『覚悟』が必要
上記に挙げた理由からも分かるように、事実婚を希望される女性は、その人の心理的な問題や心構えの問題であるように感じます。でも、結婚相談所の婚活で、事実婚を選択するならば、相応の『覚悟』が必要になります。
妻としての権利を放棄する覚悟よりも、結婚する覚悟を育てた方が、結婚相談所で選べる範囲は広がるはずです。
結婚相談所は結婚相手を探す場所でもありますので、難しく考えず、素敵なご縁を見つけた時にどう思うかのお気持ちを大切にしてください。
それもこれも、『まだ』お相手と出会えていないからこそ、でもあります。活動前は色々な事を心配するものの、案外あっさり一般的な入籍ルートを辿る方が多いのも、事実婚希望の方の傾向です。
結婚相談所で事実婚を希望される方は、今回の記事をご参考に、なぜ自分は事実婚が良いのか、婚活の目的を改めて考えるきっかけにしていただけますと幸いです。
結婚相談所で婚活をご検討中の方は、お気軽にカウンセリングへお越しください。最後までお読みくださり、ありがとうございます。