こんにちは。東京・銀座の結婚相談所ブライダルゼルム代表の立花です。
結婚相談所で婚活中の方でしたら、お見合い相手の結婚歴が、「再婚生別(※離婚経験があるということ)」とあったら、なんで離婚したのか理由は気になるところではあります。
ご自身が初婚や死別経験がある方であれば特に、結婚生活がダメになってしまったご経験がないわけですから、無理もありません。また、離婚歴のある方は、お相手にどのように話せば良いのかと疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。
今回のテーマは、「離婚理由」についてです。
- お見合いの時に聞いてもいいか?
- もしお見合い相手に聞かれたら?
- 事前に結婚相談所に問い合わせるのはありか?
- 他のシニア世代のカップルはどのようにどんなタイミングで離婚理由を聞いているのか
こちらについて解説していきます。
「離婚理由は聞かないように」とアドバイスしています
会員様にこのようなご質問をされたら、「それは聞かないでくださいね」とアドバイスしています。常識的に考えたら、初対面の相手に「何で離婚したんですか?」と唐突な質問は普通はしないはずです。お見合いといえど、それがマナーであり、初対面の段階では、そういった込み入った話はしないほうが良いですね。
まだお見合い相手がどんな人なのか分からない状態で、わざわざネガティブな情報を引き出しても、どうしても重苦しい雰囲気になってしまいます。元妻や夫の悪口や結婚生活の愚痴を聞かされるような事があったら、良い印象も持てません。
お見合い相手に離婚理由を聞かれた時の対処法
ご自身に離婚歴があるならば、お見合い相手から聞かれてしまう事もあるでしょう。お見合いでは聞いて欲しくない質問ではありますが、その後、交際していく中で避けて通れない話題でもあるので、その際のポイントをお伝えします。これからお二人の信頼関係を構築する上で、大切な事でもあります。
①元妻や元夫の悪口は言わない
人のせいにしない「誠実な人間性」を見られていると思ってください。たとえ、浮気やギャンブル・DVなど相手側に非があっても、悲壮感が出てしまい、ご自身の好感度が下がってしまいます。
②かいつまんで話す
長々と離婚の経緯を話しただけで、お見合いが終わってしまうことがあります。どんな理由にせよ、シンプルに短くこの話題を早く変える事にシフトしたいです。
③謙虚な姿勢でご自身を振り返り離婚理由を伝える
前置きに離婚理由を端的に添えた上で、下記のように、ご自身の事を謙虚な姿勢で振り返った離婚理由を伝えたほうが美しいと思いませんか?
「自分の努力が足りなかったのかもしれない」
「若かったし、出来ていない事もいっぱいあったと思う」
「今ほど我慢強くなかったのかもしれないですね」
ブライダルゼルムでは上手く話せるか自信がない会員様には、その方に合わせて模範解答をテキスト化しています。
事前に結婚相談所に問い合わせても情報は得られない
会員様から、事前にお相手側の結婚相談所に、離婚理由をお問合せしてほしいというご要望をいただくこともございます。こちらについても、私は、離婚理由を聞いたところで本当の理由や、知りたい情報は得られないので聞く必要がないと考えています。一言で「価値観の違い」や「性格の不一致」とだけ返される場合もあるでしょう。
結婚相談所側は、離婚理由を正確に把握しているわけではありません。例えば、自分自身に非があって離婚に至ってしまった場合、それを正直に結婚相談所に伝える人がどれくらいいるのかも疑問です。若さゆえの過ちもあるでしょうし、ご自身の失敗を反省したり、その当時の経験を振り返って、これから新たに婚活を頑張ろうとしているのに、「自分が浮気して・・・」や「アルコール中毒で・・・」とカウンセリングの際に、仲人にマイナスにとられてしまうような事を正直に言える人は少ないです。間違いなくイメージダウンになってしまうので、きっとうまくぼかしたり、取り繕う方が多いのではないでしょうか。
会員様から離婚理由について実際に相談があったケース
私は、過去に女性のお客様に「私の暴力が原因で・・・」と言われたり、「パチンコに狂って借金作っちゃいました」と言われたこともありました。とても正直なお人柄の持ち主だと思いましたが、そういう素地がある人物なのでは・・・とやはり微妙な気持ちになります。
また、なんと離婚した元夫婦をそれぞれカウンセリングした事もあります。その時、まったく違う離婚理由を伺いました。結婚相談所側に離婚理由なんてなんとでも言えますし、本当の理由は当事者しかわかりません。
弊社にも、お相手の結婚相談所から、離婚理由のお問合せがくることがございます。仮に会員様ご自身に、それまでの経緯はともかく、明らかな非があって離婚したという過去があっても、 私がそれをありのまま「浮気で」とか「当時ギャンブルにハマってまして・・・」などと正直に言ったら、お見合いにもなりません。逆も然りです。
「できるなら事前に離婚理由は知っておいた方が安心してお見合いできる」とお考えになるのも当然ですが、本当に知りたい情報は、そこにはありません。
このような理由から、 結婚相談所に対してお見合いを申し込み・承諾をする前に、お相手の離婚理由についてお問合せをすることは意味がないことだと理解しておきましょう。
他のシニア世代カップルの実情について
仮交際を進めていく中で、真剣交際になる前に聞くカップルもいれば、お二人の距離感が縮まっていく中で、自然とそういったセンシティブな話題にも触れていくようになるものです。男女どちらか一方だけが離婚歴がある場合は、お相手も気になっている事だと思いますので、早い段階でご自分から切り出してあげたほうが安心するでしょう。
離婚理由トークでお互いボロがでてしまったケース
離婚理由については、お互いボロが出やすいデンジャラスな話題でもあります。再婚同士の方のお見合いで、お互いの離婚理由を赤裸々に話過ぎてしまい、逆にお相手に引かれてしまった、ということもございました。
女性が、過去に不倫してたことをついポロッと言ってしまい、「そのような人間性の方はごめんなさい」と、お断りされてしまったり、男性が浮気したことを話してしまった、というケースもありました。ご本人は正直に説明することが大事だと思っていたのですが、伝え方が分からないと、それだけでお断りされてしまいます。
離婚理由は、伝え方によって、お相手の印象も良い着地がしにくいデンジャラスな話題として、初対面の際は避けた方が良いですが、今回お伝えした離婚理由の取り扱い方を理解して、印象アップできると良いですね。
最後までお読みくださり、ありがとうございます。